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2005年07月19日

プロジェクトX

「翼はよみがえった」~YS11・日本初の国産旅客機~
本放送から早5年、やっとこさ再放送。

満を持してというか、よくぞここまでひっぱったなぁ、と
いう感じ。最近のプロジェクトX、現場の声とは裏腹?に
ロングラン放送を課されたためかダラダラ傾向が目立ち、
最近は過度な演出?がまた問題になったりして、何か、
もうそろそろ終わったほうがいい気がするんですが。


してこのYS-11の回、初期の頃の放送だったからかどうか
わからないけど、当時見たときは結構感動したんです。
戦後のゼロからの出発、5人のサムライからの技術の継承、
完成までの苦難、飛んでからの苦難、人々の熱い想い・・・。

まぁ、感動の裏にはテレビ的な巧みな演出があるわけで、
あの番組を見た後は前間氏の著作を読んで、現実の過去を
補完する必要はあると思うのですが。

しかし、そんな過去があろうと無かろうと、昭和30年代に
開発されて40年代に作られた飛行機が、今も元気に、
そして黙々と定期路線を飛んでいるというのはまぎれもない
現実なのであって、よくよく考えるとかえってそっちのほうに
感動してしまったりするのです。

で、その再放送プロX、新規映像を加え再構成なんて予告して
期待させた割には、成田のJA8611と小牧の工場を訪ねると
いうだけの肩すかし。あれから5年、羽田からも丘珠からも消え、
来年は民間機が姿を消そうという時期の放送だというのに、
一言も触れないのは・・・やっぱ、やっつけ仕事なんすか?

koj8768.jpg
2005.6.11 KOJ JA8768

投稿者 ji6opt : 2005年07月19日 22:39

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コメント

こんにちは。
昨日のプロX、私も見ましたよ。
22時~のテレビ東京系列「ガイアの夜明け」(大空の覇権争い~ボーイングVSエアバス~)を見ようと、早めにTVをつけたら、あろうことかYS11が映っていてビックリ!(^^)

プロX、どうも最近はネタ切れ&ワンパターンが多い気がしますし、「物語」の構成上やむを得ないのかも知れませんが、特定の数人にスポットを当てすぎで、あんな少人数でプロジェクトが動くわけ無かろうに!とか、物語のキャストから外された他のメンバーはあまりいい気がしないだろうなぁ…とか、いろいろ思ったりもしてました。

とはいえ、YS11がテーマとあらば血が騒ぎますよね~(^^)。でも、これ以前見たことあるかも…って思ったら、再放送だったんですね。「ガイア」が航空ネタだったんで、あえて同じ日にぶつけたんでしょうか。

戦後の占領下で身ぐるみ剥がされてしまったニッポンの航空技術。サムライ技術者の奮闘により、YS11で見事によみがえった…確かに喜ばしい物語です。が、身ぐるみ剥がした側のアメリカの検査係官に認められて、「素晴らしい飛行機だ」と褒められる場面では、少々複雑な気持ちを覚えずにはいられませんでした。この素晴らしい国産機は、後継機種が世に出ることもなく製造元も解散してしまいます。表向きの理由は、採算が合わなかったからということですが、本当のところはどうなんでしょうね。現に日本の空はアメリカの航空機が主体になっていますし。

…ともあれ、欧米の新造機セールス競争がメインテーマだった「ガイアの夜明け」の前に、国産YS11にスポットを当ててくださった意味で、昨日のプロXには感謝しております。

投稿者 いい空は青い! : 2005年07月20日 13:07

こんにちは。コメントありがとうございます。

YSをテーマにしたテレビ番組って、旬な時期の割には
まだまだ少ないですね。再放送とはいえ、世間の注目を
集め始めそうなこの時期に放送というのは、いいタイミング
だったかも知れません。

YSの一連のプロジェクトというのは、巨額の赤字やら、後継
機種を生み出す事が出来なかったとか、航空技術の継承も
出来なかったとかでとかく悲劇の幕切れのような話で語られ
てしまいがちです。それでも、彼女たちは今日も黙々と飛んで
いるわけで、そのギャップがいかにもYSらしいなと思います。

30数年後も現役で飛んでいるなんて、たぶん当時は誰も考えて
いなかった事でしょう。引退してしまうのは悲しいですが、
彼女達の「血」を受け継ぐ国産機が生まれて来るのを願いつつ、
記録に励む日々です(笑)。

投稿者 ji6opt : 2005年07月28日 23:56

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